【真冬の北海道ぶらり旅2024】雪の妖精シマエナガに会いたい!②

ぶらり旅

2日目 根室・厚岸

この記事は前回(第1回)の続きです。前回の記事はこちらからご覧ください。

新富士→釧路→根室

新富士から根室を目指す。

やってきたのは近代的な新型ディーゼルカー。

釧路で花咲線に乗り換える。

釧路を出てしばらく行くと、頻繁に車窓から鹿が見えるようになる。

鹿の群れと並走。

釧路の街を出てたった15分、別保の駅を出ると列車は鹿さんの集落に侵入する。ちなみに別保駅を使う人は1日に約10人しかいない。人口よりも鹿口の方が多いのである。

厚岸の手前で厚岸湾が進行方向右手側に現れる。

突然眼前に現れた海に見惚れていると、列車は厚岸駅に到着する。

厚岸駅停車中のワンシーン。

鹿さんが列車を見にきていた。

厚岸駅を出ると右手に凍りついた厚岸湖が現れる。

下部に見える足跡の持ち主は誰?

思わず撮影した写真。北海道“らしい”一枚である。手前に写っている大きな鳥はもちろん、奥の方に見える小さな塊も全て鷲である。

続いて見えてくるのは別寒辺牛湿原。

ここについては次回詳しく触れるつもりなので、省略させていただく。

大鷲がすぐそばを飛んでいた。

釧路からおよそ2時間45分、列車は根室駅に到着した。

ここからさらにバスに乗り換え、日本の最果てを目指す。


根室・納沙布岬

北海道では歩行者優先でも車優先でもなく野生動物優先。

鹿もそれをわかっているのか知らないが完全にお鹿様状態である。

鹿の群れに通せんぼされながらもなんとか到着。

こここそが日本の最東端とされている。日本の最果て、納沙布岬。

展望台から岩場を見ると、ヒメウの集団が羽を休めていた。

地元ではヒメウは珍鳥扱いだが、さすがは納沙布岬、見ての通りうじゃうじゃ居る。

このカモくんも今まで見たことないカモだったが、きっと珍しいのだろう。

壁にもへばりついているヒメウ一家。

岩場の上はもう満員だった。

歯舞群島を構成する島の一つ、水晶島がすぐ近くに見える。

水平線の中で一際目立つボロボロの建物がある。実はこれ、この辺りを通る船の安全のために1937年に日本が建てた灯台である。

この灯台が建っている水晶島は干潮時には島が現れるものの満潮時は海に沈んでしまうため、まるで灯台が海に浮かんでいるように見える。ちなみにこの水晶島も北方領土の一つであり、この水晶島こそが実は「日本から一番近い北方領土」ということになる。その距離はたった3.7km。

納沙布岬の土産物屋。営業時間は9時〜その日の気分次第。

根室駅に戻ってきた。

根室からおよそ20分あまり、落石駅へ。

一両編成の汽車を見送る。

落石・最果ての絶景

「落石」の由来はアイヌ語の「オク・チシ」で、和訳すると「人の首の付け根のくぼみ」である。北海道はアイヌ語由来の地名が非常に多く、花咲線の駅名もアイヌ語由来のものばかりである。

落石を出てしばらく歩く。

歩いているとシマエナガの群れに遭遇。

何かを掴んで食べている。

しばらくシマエナガ達と戯れた。

そして家々もなくなった。

花咲線の列車がタイミングよく通過したが、生憎の天気である。

この場所からは海を一望できる。

お食事中の皆さん

日が沈む一瞬だけ太陽が姿を見せてくれた。

夕日に照らされる大地。まるで外国の風景のよう。

まさに絶景。こんな綺麗な夕日を見たことがない。

日が沈んだ。

「千と千尋の神隠し」のトンネルを抜けた先の世界のようだ。

思わず見入ってしまった。

海へと繋がる道があった。

夜の落石駅。

しばらく列車は来ない。

何も見えない。

鹿と衝突したため10分程遅延する、といった内容の放送が流れた。

気温は−8℃、今にも凍りそうである。

10分遅れの夜汽車。暖房に感激。

「日本最東端の駅」を訪問。2025年3月をもってこの駅は廃止された。

この場所に列車はもう停まらない。東根室駅で降りたのは最初で最後となってしまった。

そして本日の宿がある厚岸へ。

厚岸名物の魚介類が使われた夕食をいただいた。

ふらっと夜の厚岸を散歩。気がつけば二日目も終わってしまっていた。

第2回終

第3回に続く

第3回はこちらからどうぞ!


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