1日目 苫小牧
ウトナイ湖

北海道はずっと行ってみたいと思っていた場所である。特に冬の北海道。冬の北海道では本州の人間が想像したこともないような絶景が旅人たちを迎え入れてくれる。
しかし、冬の北海道を象徴するものは絶景だけではない。忘れてはならないのはそう、雪の妖精シマエナガである。
シマエナガは体調13cm〜14cm程度の小さな鳥だが、その見た目の可愛さはSNSで多くの人を魅了し続けている。
シマエナガは北海道にしか住んでいない。そして、SNSなどでよく見る大福のように丸くなった姿を見れるのは冬毛に換羽した冬だけなので、冬になるとその姿を一目見ようと全国各地からシマエナガファンが北の大地めがけて飛んでくる。もちろん筆者もそのうちの1人である。
今回はそんなシマエナガを探しつつ、雄大な自然を感じるために遥かなる北の大地へ渡った。

まずは新千歳空港へ。
1月に訪問したのにほとんど雪は積もっていなかった。

新千歳空港からおよそ20分、ウトナイ湖に到着。
まずはこの周辺でシマエナガを探してみる。

白鳥が優雅に泳いでいた。
湖の凍っている部分を避けながら泳いでいたが、湖のほとんどが凍っていたためあまり身動きが取れていない様子である。

湖の横の森に入ってみる。だいぶ日が傾いてきたがシマエナガはいるのだろうか。

アカゲラ

ハシブトガラ
ちなみにこの鳥も北海道限定だが、道内なら割とどこにでもいる気がする。
日もだいぶ傾き、半ば諦めていると…

いた!



ハシブトガラやヒガラとの混群を作って行動しており、目の前を飛び回ってくれた。

足元からガサガサ音がした。ネズミ?にしては丸すぎる気もする。正体不明である。

日が沈んだ。
日没直前、諦めかけていたところにシマエナガが姿を現してくれた。1日目は見れないと覚悟していただけに会えた喜びは大きい。

日も暮れたので新千歳空港へ戻り、ここから南千歳駅へ。ここからはあおぞら号で釧路を目指す。

南千歳から約3時間半、白糠駅で途中下車。

駅前の小さな居酒屋にふらっと入店。



ここで夕食を頂いた。北海道名物のザンギが特に美味しかった。
たまたま店内で知り合った地元の方と少し話し、最終列車の時間も迫ってきたのでお店を後に。とても暖かい雰囲気で居心地が良かった。

最終の汽車で新富士駅へ。
当然ながらここから富士山は見えない。この駅の駅名は富士山に由来したものではなく、かつてこの駅の近くに存在した「富士製紙」という製紙会社が由来である。開業当時、既に東海道線に富士駅が存在したため、区別するために「新」を頭に引っ付けたらしい。
第1回終
第2回に続く
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