ジブリ好きならたまらない聖地!

福山からバスでおよそ30分。海沿いの道をひたすら行くと小さな港町に到着する。一見日本のどこにでもありそうな平和な港町に見えるが、この町は実はあることがきっかけで全国的に名前が知られるようになった。
実はこの町、ジブリ映画「崖の上のポニョ」に出てくる港町のモデルと言われている。宮崎駿監督が実際に3ヶ月間滞在し、この町の雰囲気を作品に盛り込んだそう。確かに、作中随所にこの町の美しい海岸線や古い街並みといった面影を見出すことができる。

トモテツバス鞆の浦停留所。鞆線の終点かつ鞆の浦観光の拠点である鞆港停留所はこの停留所の一つ先だが、もし時間があるならここで降りてから鞆港方面へ向けて歩くのも良いだろう。
鞆の浦には江戸時代の街並みが残されており、入り組んだ細い路地や古い街並みでしばしば映画やドラマが撮影されている。そんな古き良き日本の雰囲気を、一駅早くバスを降りるだけでより長く楽しむことができる。
もちろん鞆港で降りても鞆の浦の雰囲気を楽しむことはできるので、時間に余裕がある人におすすめしたい。
ここで食べたい!鯛ラーメンと鯛めし

鞆の浦といえば鯛!
鯛料理を食べられる店は鞆の浦にいくつかあり、どれも美味しそうなので何を食べるか迷いに迷ったが、鯛出汁ラーメンと鯛めしを同時に楽しめるということで「鞆の浦らーめん 鯛丸」へ。
鯛めし定食(1100円(2024年3月訪問時価格))を注文。ラーメンと鯛めしに加えて漬物と豆腐もついてくる。鞆の浦で獲れた新鮮な鯛を使っており、ラーメンはあっさりしたスープと鯛出汁が絶妙に調和していてとても美味しかった。鯛めしも鯛の旨みがギュッと凝縮されておりとても優しい味。
もう一度鞆の浦を訪れることがあるならぜひ行ってみたいお店である。
〈店舗紹介〉
店名:鞆の浦らーめん 鯛丸
営業時間:月、火、水 11時〜14時 金、土、日 11時〜22時
定休日:木曜日
アクセス:トモテツバス「安国寺下」停留所下車後徒歩すぐ
心の故郷、港町鞆の浦

鞆の浦にはこういう雰囲気の路地が多い。瓦屋根の伝統家屋に挟まれながらお散歩。
当てもなくのんびり歩いているととあるお寺を発見。
朝鮮通信使も絶賛!「日本一」と評された絶景

鞆港停留所から路地を少し入ったところにある福禅寺 対潮楼。
ここから朝鮮通信使に「日本一美しい」と評されたことのある絶景を望むことができる。

掲げられる「日東第一形勝」の文字。
これは日本で一番美しい景勝地という意味だそう。朝鮮通信使が感激のあまり発した言葉である。
弁天島と仙酔島、そして静かに揺れる瀬戸内海は確かにずっと眺めていたくなる絶景だった。

ちょうど鞆の浦と仙酔島を結ぶ船が通過。この船は坂本龍馬が海援隊員を率いて乗っていた「いろは丸」を模したデザインになっており、およそ20分おきに鞆の浦と仙酔島の間を行ったり来たりしている。
ちなみにこの場所はいろは丸事件の際に紀州藩と坂本龍馬らが実際に話し合いを行なった場所でもあるそう。長い歴史に浸りながら、坂本龍馬も眺めたこの絶景を心ゆくまで楽しむには時間がいくらあっても足りない。
いろは丸事件とは?
土佐藩の坂本龍馬ら海援隊員が乗っていた「いろは丸」と紀州藩の「明光丸」が瀬戸内海で衝突した事件。いろは丸は鞆の浦まで曳航中に沈んでしまったため、責任の所在を明らかにするためにここ福禅寺対潮楼と魚屋萬蔵宅で両者間の話し合いが行われた。最終的に両藩のトップ同士の会談となるほど大問題となったが、龍馬を始めとする土佐藩の人々の決死の活動の結果紀州藩から多額の損害賠償を勝ち取ることに成功した。ちなみに海の底のいろは丸は近年調査され、そのとき引き上げられた物品はいろは丸展示館で保存・展示されている。
江戸時代の灯台が今も残る!港周辺をぶらぶら

後ろ髪を引かれつつも福禅寺を去り、先へ進むと港にたどり着く。漁船がたくさん停泊しているこここそが鞆の浦の中心部、鞆港。

江戸時代に建てられた石造りの常夜灯が残っている。瀬戸内海を航行する船の安全を守り続けてきた。

すぐそばには古そうなポストが。背景も相まってとても良い雰囲気。

港付近をぶらぶら歩いていると何やら心惹かれる小さな鳥居を発見。

お稲荷さんが守る小さな神社があった。
港付近をお散歩した後は少し歩いて山の方へ行ってみる。

毎日通りたくなる道。歩き続けて十数分、とあるお寺にたどり着いた。
鞆の浦を見下ろす絶景寺!大きな鐘が特徴の医王寺

医王寺は826(天長3)年に弘法大師によって創建されたお寺で、少し山を登れば鞆の浦を見下ろすことができる。

さっきまで居た常夜灯が見える。

鐘と景色を絡めて撮っていると、ちょうど筆者と同じタイミングでお寺を訪れた旅の方が「この裏山を登ればもっと綺麗に見えるよ〜」と教えてくれた。時間にも余裕があったので運動がてら登ってみることに。

さっきの旅人さんが教えてくれた通り、麓のお寺よりも開けた場所から眺める景色は絶景だった。

しばらくのんびりしてから山を降りる。

まるで江戸時代にタイムスリップしたかのよう。


家と家の隙間から海が見えるのは港町ならでは。ちらっと見える海に癒される。
ずっと居たくなる、心落ち着く港町だった。
アクセス
〈バス〉
トモテツバス鞆線「鞆の浦」「鞆港」下車後徒歩すぐ(JR福山駅から約30分)
〈車〉
福山市内から下道で約35分


