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〈春の山口ぶらり旅2025〉日本海に浮かぶ野鳥の楽園見島で発見!全野鳥ファンの憧れ、ヤツガシラ!

ぶらり旅

3日目 見島

畳に敷かれた布団、窓から見える漁港の家々、その向こうに広がる日本海…。

朝、目が覚めたその一瞬だけでこれだけの情報が飛び込んでくる。こういう時、きまって自分が今どこにいるのかわからなくなってしまうのだが、果たして共感してくれる人はいるのだろうか。

まどろみの中で自分が旅をしていることを思い出し、まだ肌寒い春の朝を感じながらもそもそと布団を出る。覚めきっていない目を擦りつつ朝食会場へ。

多いわけでも少ないわけでもないちょうど良い量で、とても優しい味の朝食。

暖かい朝ごはんでようやく目が覚める。

今回のぶらり旅お品書き

3日目

・【見島②】渡り鳥の楽園見島 会えたら超ラッキー、激レアなあの鳥が!

知る人ぞ知る野鳥の楽園

羽を休める小鳥たち、悠々と羽ばたく猛禽類

昨日に引き続きレンタサイクルで島内を巡る。まずは島の南東部に位置する「八町八反」へ。昨日のジーコンボ古墳群から程近い耕作地である。

さっそく昨日も会えたノビタキと遭遇。

そして頭上を悠々と飛ぶミサゴ。海に囲まれた見島では頻繁に見ることができる。

ミサゴの姿が見えなくなると続いてオオタカが!

八町八反全景。本村地区から宇津地区へ繋がる峠の途中で見渡せた。

この場所、7世紀に採用された条里制によって区画された耕作地という説や1000年以上前の防人によって開墾されたという説があり、気の遠くなるほど昔からここで農業が行われてきた貴重な証となっている。

何百年も前の人と同じ地面を踏んでいると考えると非常に感慨深い気持ちになる。

山を越え、島唯一の海岸へ

昨日も訪れた砂見田海水浴場付近へ。

ジョウビタキくんと再会。

ジョウビタキばかり。春の見島はジョウビタキの楽園である。

もちろんジョウビタキの雌もいる。

昨日も訪れた観音平にちょっと寄り道。

宇津地区の外れ、畑の近くでキセキレイを発見。

そろそろ帰りの船の時間が迫ってきたため本村地区に戻らなければならなくなってきた。

結局そこまで珍しい鳥と出会うことはできず、せめてもう一箇所だけ見てから諦めて帰ろうと思い宇津港の方に行ってみると…

ん?

んん???

こ…これは…!!

ついに会えた!珍鳥ヤツガシラ!!

これこそ見島で一番会いたかった鳥、そしてバードウォッチングが趣味になってからずっと憧れていた鳥ヤツガシラ

ヤツガシラが本土に飛来することは滅多になく、日本海側の離島や南西諸島に行かないと容易に見ることはできない。

まさか最後の最後で会えるとは思っていなかった。夢中でシャッターを切っていると反対側からバサバサと羽ばたくような音が。何かと思い振り向くと…

なんと2羽もいるではないか。

憧れの珍鳥が2羽、しかもその場にいるのは自分だけ。

なんという贅沢!

急に降り立ったツグミに驚いたのか、冠羽を広げて驚くヤツガシラ。

飛んでいってしまったのでそーっと追いかける。

警戒心が強いため写真を撮るにはかなりの望遠レンズが必要。

道端にヤツガシラ。

さすがに長居しすぎて船に乗り遅れたら洒落にならないので、この辺りで撤収することにした。

本村地区に戻り昼食。チャーハン大盛りを注文した。

昼食後、まだ少し時間があったため港の周りを散歩することに。すると…

なんとまたヤツガシラと遭遇!

しかも今度は3羽。宇津で出会った個体とは別の個体なので、この日の見島には少なくとも5羽以上ヤツガシラがいたことになる。恐ろしい島である。

お立ち台でポーズをとってくれた。サービス精神満点でありがたい限り。

防波堤をとことこ。

この日の見島は大当たりだった。

のんびりごろごろ島猫たち

昨日も会った高速船乗り場の近くの島猫たち。当たり前だがにゃんこたちに曜日なんていう概念は存在せず、常にごろごろするのが仕事。

他人、いや他猫を枕にして寝るのも猫界の常識。お互い気持ちよく寝れたらそれでいい。

島猫たちを見ていたら帰りたくなくなってくるが、そうも言ってられないので時間通り高速船に乗船。島猫たちにつられたのか、筆者も萩に着くまで熟睡してしまった。

たった一駅だけ!金子みすゞの故郷へ向かうローカル支線 仙崎線

萩港から東萩の駅へ移動し、そこから長門市へ。

乗り換え時間がかなりあったため長門市から一駅だけ伸びる仙崎支線に乗ってみた。

仙崎漁港で水揚げされた海産物をう路線として賑わったのも今は昔、今では一日に6往復だけ単行ディーゼルカーが行ったり来たりするローカル線である。

乗車時間はたった5分。あっという間に仙崎に到着。

仙崎港は戦後の引き揚げ港としても使われていたため、太平洋戦争の終戦に伴い引き揚げてきた日本人が最初に利用する駅がこの仙崎駅だった。

現代人には想像もつかないような困難を乗り越え、海の向こうから引き揚げてきた人々は日本語で書かれた「仙崎」の駅名標を見て何を思ったのだろう。

駅の周りを少し歩いただけで発車の時刻になってしまった。列車はすぐに折り返す。

かつて行商人や引き揚げ者で満員だった列車だが、筆者を含めて3人程度しか乗っていなかった…。


今回の旅では山口県最北端の離島見島を訪問したが、時期によって見れる鳥が全く異なる上にそもそも見島に飛来するかどうかは野鳥の気分次第なので、訪問すれば必ず今回の旅で出会えたような鳥たちに出会えるとは限らない。

今回はたまたまヤツガシラに出会えたが、もしかしたらもっとレアな鳥がやってくるかもしれないし、そもそも鳥がいないかもしれない。全ては運次第だが、それこそがバードウォッチングの醍醐味なので、鳥が好きな人もそうでない人もぜひ見島で鳥探しをしてみてほしい。

もし鳥に出会えなかったとしても、見島の絶景や食事、そして島猫たちは必ず訪れた人を満足させ、訪問したこと自体が最高の思い出となるに違いない。

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