まるでジブリの世界

「千と千尋の神隠し」の作中に海の中を走る列車のシーンが出てくるが、まるでそのシーンのモデルになったかのような場所が大分県にあった。
今にも海の向こうから列車がやってきそうな、ジブリの不思議な世界を味わうことができる。

海中線路は本来は船を陸に上げるために用いられるものである。そのため海中線路自体は全国各地の漁港で見ることができるが、大抵は防波堤のある見通しの悪い漁港にあるため、この場所のように線路の先に遮るものがなくひたすら海が広がっている場所は珍しいだろう。
数年前までは波打ち際の線路が途切れていなかったようだが、腐食に耐えられなかったのか途切れてしまった。

潮風に常に晒されるため腐食も早い。
「千と千尋の神隠し」の聖地といわれるこの場所だが、この錆のおかげでよりジブリの世界観に合った風景になっているように思える。

どこまでも続いているように見える。

県道635号線からの眺め。まっすぐ海の中へ線路が伸びていることがわかる。

線路の起点にあった建物。ここまで船を引き上げていたのだろう。

漁師小屋の上、こちらも県道635号線から。
アクセス
〔バス〕
大分バス D75系統で「佐賀関」停留所下車後徒歩約50分
〔車〕
大分市内から一般道で約60分